いよいよ炭のお手前。思ったこと。

日記帳
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こんにちは!inokomochiブログです。

茶道ではお茶を点てるお稽古だけでなく、お湯を沸かすための火を上手く調節する炭のお稽古もあります。

お湯を使う時に丁度良い温度にする必要があるため、炭手前は「お茶を点てるよりも大事」と教えてくださったベテランさんもいらっしゃるほど大切なお稽古。

今日は初めて教えてもらった炭手前のことです。

初心者気分が抜けないわたし。先生から「今日から炭をやりましょう」と言われたときは心底びっくりしました。思わずえーっと声を出したほど。炭は難しくてお稽古の進んだ先輩がやるもの、と思い込んでいたからです。同席の先輩方からも「大丈夫、できるできる!」と言われて、そうか自分はそう見えるのかと、とっても嬉しくもなったのでした。

こんな道具をつかいます。

いくつかある炭手前のうちこの時は、炉に初めは種火程度の小さな火を熾してあるところに、大きな炭をどんどん注いで大きな火になるように注いでゆく初炭というお稽古です。

道具をセットして、、、
初炭のスタート地点。これが下火の状態、ここからどんどん炭を注いでゆきます。

炭をやる時は、お客さんが皆んなで炉の周りにあつまり、拝見と言いますがご亭主の炭手前を見せてもらいます。わたしもお客役として客側から炉を覗いたことはありました。この時は「足が痺れた」とか「いつ自分の席に戻ればいいんだ」とか邪念しかなく(笑)、炉の中をただ見てる姿勢をとっていただけでした。

なので炉の中の様子なんて別に気にも留めてなかったのですが

さて実際、手前座で釜を揚げて炉の正面にきちんと座って覗いてみると

炭の火の美しさにびっくり、、感動すら感じました。

お稽古なので、先に先輩がきちんと注いだ炭が燃え残ってたり灰になってたり、火が小さくなってたり、もちろんあるのですがその様子がほんとうに綺麗。なんでそう思うのかと一瞬うわの空になってしまいました。

子どもの頃見たキャンプファイヤーのボウボウと夜空に燃える火も、その迫力にきれいだと感じた事はありましたが、じんわり赤く熾った小さな炉の炭の火。炭火さえも美しく見えるように型(かた)にこだわったお茶道の美への追及を、このとき垣間見たような気がして、、またその世界の深みにはまってゆくだろうなと思ったことでした。

写真もなくきれいだった、と言われても伝わらないだろうなーと、よくわかっています(笑)。その場を共有できた一期一会がお茶の醍醐味。笑ってお読みすてくださいませ〜。

※なお、掲載の写真はすべて月刊誌淡交平成29年12月号炭付花月式・炉(二)からお借りしました。

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