新潟市民茶会、コロナ禍で最終回を断念。お茶道は知っている人だけの楽しみに変わってゆく。

茶道
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こんにちは!inokomochiブログです。

残念なニュースが飛び込んできました。お茶道好きが楽しみにしている、秋の例年行事『新潟 市民茶会』が今年で終了するとのこと。さらにコロナウイルス感染拡大の影響で今年の開催は見送りになったと。つまり、去年の開催で終了してしまった、という残念なニュースです。『今秋の市民茶会断念 有終の美飾れず 新潟』。

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市内のお茶道流派がそれぞれに茶席を設けて、お稽古していない一般のお客様でも気軽にお茶を喫することのできる機会です。お茶券も大変リーズナブルで3席で1800円だったかな?いまはすこし値上げしたかな?お手軽に雰囲気を楽しめる場であったのにー。毎年秋の天気の良い日曜日、新潟市中央区の繁華街、万代地区の伊勢丹と、古町地区の明治時代の大商家の邸宅『燕喜館』『斎藤邸』や芸術施設『りゅーとぴあ』など複数の場所でいっせいにお茶を点てていたのでした。1950年から始まった市民茶会は今年で70回目だったそう。

実行委員会によると70回の節目をもってもともと終了する予定だったそうです。しらなかった。。。理由は関係者の高齢化や後継者不足が長年続いたため、とのこと。後継者不足、そうなのか。。。

市民茶会は『大寄せ』の茶会です。誰が来てもウエルカム。気楽に楽しく♡。 

しずかに表と合図を送りあって、無駄の出ないように準備する裏方の水屋。お点前のあるタイミングで裏方のお茶点てが一気にスタートします。

裏方はその日までの準備も、もちろん当日も忙しく、わたしのような初心者がお手伝いに入ると無我夢中あっという間の時間と思えるのですが、終えてみると経験値があがったような達成感がありました。

一般向けの大寄せ茶席がなくなるとどうなるのか

大寄せ茶席がなくなってもお茶好きはいますから、小さくお茶をするようになるのだろう、と思います。お好きな人同士だけで、顔見知りだけで閉じた空間で好きなように。もともとの利休居士のお茶道に近くなってゆくような気がする。大寄せだと、お稽古していない人から茶歴50年の先生も来るので、使う道具もお小言がでない程度にきちんとしなければいけないのですが、身内だけでやるなら自分のセンスを爆発させてもいいわけです。

大寄せの茶席は、お人とのつながりも資金も少ない自分にとっては、学んだことを実践する経験の場でもあったのでリーズナブルに入れた大きな茶会がなくなるのは残念なこと。実際、新潟では月いちで大寄せにお邪魔していたのが神奈川に来てからは大寄せの機会は激減したので、なんとなく張り合いがなくなった感じ。せっかく毎月テキストでお軸の読み方を研究しても、拝見する機会はお稽古場のお軸のみ。。。

もともとは大陸から伝来したお茶ですが、日本で独自の発展をして、美しさ、用の美を極めつくしたお茶道です。後継者がいればなにかのタイミングで再開してほしい、と新潟市民茶会の実行委員会の先生はおっしゃっていますが、後継者、あるだろうか。新潟の隠れた大きな財産なのに。新潟にいたときは普通のことと思っていたけれど、神奈川へきたらお茶道に触れる機会は激減しました。どこにも所属していないと、和風喫茶でしかお抹茶が飲めない。今のお稽古場で新潟でのお茶体験、市民茶会の規模の大きさや男子の会のお話すると、みなさんびっくりしてうらやましいと言ってくださる。うーん、もったいないなあ。

ちなみに神奈川では教室に所属してからのお茶会は、先生のおつながりの会ばかり。有難いことです。お茶道人しかこない会はそれはそれで感動もあって楽しい。会費もアレですけどね(笑)。

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