こんにちは!inokomochiブログです。
今日は茶箱のおはなし。
お茶箱とは箱のなかにお湯以外の道具をぜんぶ収納して持ち運ぶ、モバイル茶道具です(o^^o)
お茶碗もお抹茶もお菓子も茶筅もふきんも、ぜーんぶコンパクトに一箱に収まっています。茶道具って形もまちまちで持ち運びには実に苦労するのですけども、一箱になってれば持ち運びスムーズ♡
利休さんの時代にはすでにあって、秀吉の小田原征伐へに茶弁当(ちゃべんとう)と呼んで同じように箱に道具を入れて持参していたとか。ずっと決まった点前手続きがなかったものを、裏千家の中興の祖とされる玄々斎宗匠が、明治維新の頃に整理して定めたお点前が裏千家にはあります。
ずっと興味はあったのですが、この夏、初めてお稽古をして頂きました^_^
茶箱での茶席はいままで見たことがありませんでしたからもう興味しんしん。
まずは姉弟子のお点前を客で見せて頂きました。
いつもの風炉釜でなくて、瓶かけ(やかん)の設えの点前座に運び出される小さい箱。フワッと蓋が開けられて、茶杓が出てお菓子の入った小瓶が出て、袋に入ったお茶碗と棗が出て…、おままごとみたいでなんとカワイイこと♡
更にお客さまに一服差し上げた後は、元通りに箱に片付けて持ち帰り、後はきれいさっぱり。爽やか!
視線はすっかり茶箱に釘付けとなりました(^ω^ )。
利休さん時代のピクニックセットがルーツなので基本のお茶とはちょっと外れた、うんと気楽な雰囲気ながら、所作にはきちんときまりがあります。茶巾たたみや長緒結びなどの裏方仕事も客前でお見せするため、普段のお稽古量がばれてしまう気の抜けないお点前でした(^^;; やば!
ところで、取り柄のないわたし、唯一の特技といえるのがお茶道なので、いままで嵩張る茶道具を大荷物で持ち歩いてお友達とお茶していました。
でも、お茶箱なら!
手提げ袋ひとつで何処でもいけるじゃん!
という事で、いま猛烈にお稽古しています(笑)。いつかどこかでお茶箱点前でお茶するのを妄想しつつ。