友人が写真集を上梓しました

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今日はいつもと毛色の違うおはなし。

ブログテーマのお茶と全く関係ないので、悪しからずお読み捨てくださいませ。

先日、写真家の友人が初の写真集を上梓しました。リリースに合わせて新潟市内の本屋さんBOOKS F3(ブックスエフサン)で個展開催していまして、過日インスタライブでそのトークショーを拝見しました。

写真家のお名前はtakaaki mizusawaさん。写真集のタイトルは『自私』。ミズサワさんは愛妻家でいらして、『自私』の被写体は主に奥さま。

すごく興味がある。

なぜなら奥さまのようこさんがわたしにとっても、魅力的な人だから。新潟に住んで自分が人生に悩んで苦しかった時に、本当に良くしていただいたのです。実はうんと年若の彼女。彼女はただの美人でないのだよなぁ。なにか惹きつけられる。雰囲気があるのに近寄りがたい空気ではなくて逆にもっとおしゃべりしていたいような。憧れと言ってもいい感情です。

わたしでさえこんなに胸がドキドキするんだから、彼女に恋愛をしたミズサワさんはどんなにも心が、幸せにもそうでない方にも動いたことか。(実はようこちゃんを射止めたミズサワさん本人に対しても、うらやましいというか同情するというか、、不思議な感情が自分にある。)

そんな彼の写真集ですから、猛烈に拝見したい。ちょうど結婚なさる前後の時期の写真だとのこと。そのころのミズサワさんの写真すごく好みなんです。トークショーで聞いたところによると、製本は業者に出さずご本人が手作りで行ったとのこと。手作りをするのもこだわりなのだとおっしゃってた。あああ、正解でないにしてもその気持ちわかる。写真も本もすごく大切にしている…!購入する気でいたけどこの部分を聞いて気軽な気持ちでは買えない…!と尻込みをしてしまっております。

ちょうどミズサワさんご夫妻となかよくさせて頂いてたころ、わたしもiPhoneで写真を撮り、それをSNSに投稿していました。わたしの撮るものは日常の些末なことで、自宅アパートの台所や作ったごはん、散歩道の気になった花とか猫とか。景色や空気感が撮れないかなと思っており、記念撮影というよりも自分の心情風景といったスナップでした。自分の撮ったスナップは気に入っていたのですが、SNSを見た当時の上司が何を思ったか、わたしに広報誌のカメラを任せるとか言い出したことがありました。人材不足だったんでしょうかね(汗)。使ったこともない一眼レフカメラを持たされ、モデルさんを前に、大汗をかき、もうパニックになりました。結局、モデルさんの力量で良い表紙ができたのですけど。。。あまり思い出したくない思い出、ひいい。。。

これは私が撮って上司の目に留まった写真。いまでも好きな一枚。

今は、というか結婚してからのスナップ写真は、心情風景を切り取りたいという気持ちもなくなり、手軽に撮れる写真は完全に記念写真かメモです。自分でいいなと思う写真はとれなくなりました。そんで自分はそれで良いとも思っています。

ミズサワさんは、『写真をとること』、ようこちゃんを撮りたいと思ったその瞬間にシャッターを切ることのみに衝動があって、出来上がった写真には興味がないとインスタライブでおっしゃっていました。その場ですぐ確認して消去できるデジタルカメラも自分にとっては意味がないとも。奥さまのようこちゃんへの気持ちのあまりに写真がすごいバランスで写っている。フイルム写真の雰囲気だけが理由でない、なんかほんとに危うい空気。お子さんが生まれてミズサワさん本当に良かったね、となぜか思ってしまう。おふたりの子どもが生まれたからといって安心できるかといえばそうでないかも知れないけど。そして、トークショーで一緒に解説していたおなじく新潟の写真家TANGOさんもおっしゃっていたように、ようこちゃんのほうにも被写体としてのセンスがある。そういう絶妙なバランスが混ぜ合わさった写真の数々は、ポーカーフェイスを保とうとする自分にも憧れすぎる人へ対する嫉妬心や独占欲が少なからずあることを自覚させられる、切ない写真でもあるし、単純に幸福感が伝わってきて心が温かくなるような写真でもあります。その複雑さがミズサワさんの写真の魅力なのかもしれない。好きな人はその世界にはまってしまうに違いない。

ブログを綴りながら写真集をオンラインで買う気持ちになるかな、と思っていましたがまだ勇気がでない(笑)。写真集のほかに関連図書もあるそうです。気になった方はブックスエフサンのオンラインからどうぞ。個展も開催中。(新型コロナウイルスの影響で、予約制になっていると聞いています。詳細も併せてご覧くださいませ。)

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