こんにちは!
inokomochiブログです。
今日はお軸によく書かれる禅語について。解説に挑戦です!
まずはこのお軸。
【無事】何事もないこと。。。なんですけど、禅語でいうこの言葉は平穏無事の事ではないようなのです。
「求心やむところすなわち無事
すなわち、外に向かって求める心が消え、無用なはからいをしなくなった境地のことである」※茶道文化検定公式テキスト1・2級用P150参照
うう、難しい。。。
物事をあるがままに受け止めて、自分の勝手なモノサシの判断をつけずに向きあうように、という事でしょうか。
時々、ほんとうに時々ですが、お点前に没頭するとそういうような瞬間にいると気がつくことがあります。自分のためとか誰かのためとか、そんなことはどうでもよくただお湯の沸く音とお点前の音の中で時間を過ごしている、、そういう心境かなぁ。なかなか幸せな瞬間です。
無事のほかに、無事是貴人(ぶじこれきにん)、と言うお軸も年末になるとよく掛かります。本来の禅語の意味とは外れるらしいのですが、字をそのまま読んで、何事もなく無事で過ごすことができるのはありがたい事です、の意味で見るのもまた、年末の頃には嬉しいものです。
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