いつからお茶を点ててないだろう?4月の中旬から全く、茶釜に見立てた電気湯沸かしポットは、(自称)お茶室から持ち出されて台所に置かれてしまっています。先日、長年愛用していたピーピーケトルの笛の部分が壊れてしまったので、代わりにちょうどよく一日何度もお湯を沸かしてくれている。どうもinokomochiブログです。
「昔、お茶道やっていたよ、お免状もあるの」
と教えてくださる方が「もうやってないし、忘れた~」っていうのは、稽古をやめると家で点てることがなくなるからなのだろうな、と思いました。いつでも点てられる、と思うと、今じゃなくていい、と後回しになりがち。そうなる理由は、準備がやっぱり面倒くさいから。なるべく面倒にならないように、道具のしまい場所や持ち運びがかんたんになるようにと片付けをするのだけど。
今朝、本が届きました。雨宮ゆかさんという挿花家という肩書で教室もやっておられる方の、作品集。
こんな雰囲気の本を読むのは久しぶりです。お花は茶道にもあるのですが、活け方が独特、、、『花は野にあるように』活けるのがその茶道のお花ルールなんだけど、例えば華道は植物をデザインのように見せて飾るし(それも本当に素敵だと思う^_^)、この本のような活け方はまたその作家の世界があって、それがなんとなく違和感を感じるうえ否定的な見方をしてしまいがちなので、なるべく見ないようにしていました。
5/9(土)にこの文章を書いているので、このページ。お茶花にもつかうニシキギの枝が印象的。
365日分の花の写真と文章と使用した草花の名前が1日1ページで記載してあって、すこしずつ季節の移り変わりが感じられるつくり。見たことあるけど名前がわからないお花もちゃんと記載があって、こんな名前なのかとお花と名前をしげしげと見比べたり。
お茶道のルールとは違うけど、この活け方は参考にできるんじゃないか、とか、お茶の花で花入れに入っているときとはまた違う和やかさが出ているな、とか、お茶道ルールにとらわれず楽しく雨宮さんの世界を堪能しました。写真がきれいなのですよね。
雨宮ゆかさんのウェブサイトです。きれいなのでよかったら。
花入れと植物のバランスが繊細でとてもいいのです。ほそーいペンの先で一気に描いたみたいなお花や緑のラインがとても。
茶釜に見立てた電気ケトル。類似品はたくさんあるけど、かたちの美しさはこれでないと。お茶碗も映えるような気がします。