お茶の着物といえば『色無地』『ひとつ紋』『袋帯』です。
実は着物にそんなに興味がないわたし。とにかく袖があって帯を締めてあれば良くて、もっと言うならその場所で変に目立たないものが希望。
お茶には必ず必要なんだけど気軽にたくさん用意できるものでもなく、選ぶのにできれば失敗したくない。そういう考えの私がえらんだものは、東レシルック、つまり洗えるきもので柄は江戸小紋。もう万能です。
洗える着物がよい理由
お茶室では水仕事がやたら多い。
お茶歴の浅いうちは目立つ役割(例えばお点前役とか亭主役とか、正客役)は絶対まわってこないし、お勉強のためにも裏方仕事をがんばるシーンが多いと思います。そうなると少々荒く動いても平気な、お手入れカンタンな着物のほうが気が楽。
着物を着て動くことにも慣れていませんから、わたしはお粗相しがちでした。お茶碗から水滴をひざ上にポタリとしたり、着物の裾まで意識が届かず水の入った建水に左袖裾をうっかり浸したり。心の中で「ひゃ~」と思うこと、何度あったことか。
あとは、着付けのクセなのかな、わたしの場合なぜか左襟にお化粧のファンデーション汚れがつきやすいのです。脱いだ時にその場所にくすみ汚れがついてるの、ほんとにしょんぼりします。。。
こんなときにも水で自分で洗えると思うと、着物が面倒にならないのでした(^_^)。
江戸小紋がお気に入りの理由は
江戸小紋は柄か細かくて、遠目で見ると無地に見えるのが好みです。縞柄が好きでその中でも細い、いわゆるピンストライプの万筋が本当に好き。
『色無地』『ひとつ紋』『袋帯』 が茶道のお約束なのだけど、この格好、普段着るにはきちんとし過ぎな印象があるのですよ。。。格式が高いフォーマルな感じ。すこしドレスダウンしたい時からぱりっとした日常のおでかけ着のように、江戸小紋の万筋は活躍するんですよ!しかもグレー。
『色無地』『ひとつ紋』 だと締める帯も格の高い 『袋帯』 しか乗せられない感じだけども、わたしの江戸小紋は懐が深く、カジュアルよりの名古屋帯からセミフォーマルの袋帯までなんでもシックリきます、助かる♥
江戸小紋自体も色柄で印象が変わるのですけど、単純な柄でシックな色ならどこへ着ていくのも気後れしません。あ、紋入れはすすめられることないと思いますが、江戸小紋は紋なしが絶対使えます。
呉服店、店員さんの「場を漕げる」?
お茶の着物を探しているときに本当によく言われたのが「場をこげるわよ」のフレーズ。どんなTPOでも着れるわよ、ってことだと思うのだけど。2.3年着物を着てみての感想ですが、
どんなTPOでもイケる着物なんてない。
「どんな場所でも大丈夫」なんて、裏を返せば「どんな場所でも物足りない」と同じことと思います!どういう時に着るのかだけは自分で明確にしておくべきで、このフレーズを簡単に出してくる信頼関係がない店員さんのセールスは、話半分に聞いておいてよいと思います。
逆に信用すべきは、好みをわかってくれる信頼関係ある呉服屋さんの、お勧め着物。色味とか柄の感じとか、客観的に似合うものを提案してくださる方がいるならアドバイスに従うと、お気に入りの着物になるかもしれません。お洋服と似合い方がなんだかちがうのですよね、きものって。
東レシルックの江戸小紋
コスパよし、お手入れカンタン、見た目の美しさ、、、。お茶をやる人の、作業着としての着物はもうシルックこれ一択としてもよいと、自分では思っています。ポリエステルきもの他にも沢山ありますけど、シルックがいちばん見た目が良い。安さにつられて適当なの買ったりすると物足りなくて買いなおしになる可能性あり。
わたしはいま、夏のシルックがほしいのです。気に入るのあるかしら~(^_^)