こんにちは!inokomochiブログです。
今日はお濃茶のこと。お抹茶には皆さんご存知のとおり、薄茶と濃茶の2種類あります。
お濃茶とは
薄茶は、フワフワの細かい泡の乗ったさらさらの飲みやすいお茶で、和風喫茶などでお抹茶というとだいたい薄茶が出てきます。
対して濃茶は、使うお抹茶の量もとても多く薄茶とはまったく違う濃いお茶。舌触りもとろりとして抹茶の味をそのまま頂けるお茶です。
そもそもお茶事で「御茶一服差し上げる」の「御茶」はお濃茶のことを指していて、お茶では主体となる大切なもの。
ところがこの濃茶、うまく点てるのがほんとにむずかしい(^-^;。美味しいと思える一服がまず点てられない。抹茶とお湯の加減が難しくて、なんとかお湯と混ざったと思っても、ダマがある、苦いだけ、ぬるい、えぐい、、、と失敗作を量産。なかなか上手にならないのです。
濃茶の分量
では使う量はどのくらいかというと、
濃茶 一人分は3.8グラム。
お湯の量 一人分は三口半で飲める量。柄杓で汲むと三分の一弱程度。
と本には書いてあるけども、実は濃茶は人数分をひとつの茶碗で点てて、お客様同士が順服します。実際は2~5人分をまとめて点てる事が多く、一人分はかえって点てにくいのです。
それでも今までは一人分で練習していましたが、二人分でやるとおいしく練りやすいと書いてある文章を見つけました。
一度に8gの茶を練ることとする。8gは二人半の分量である。自分ひとりで稽古し自分で喫する場合でもこの量を練る。いろいろ試してみてみたが。これがおいしく練りやすい分量で、練り方の要領が体感できる基本的な分量のように思われる。(中略)そして、湯を入れる。8gの茶粉に対しては、柄杓の合の四割強くらいの湯が適量のようだ。
月刊茶道誌淡交 令和2年3月号70ページ 岡本浩一『茶道心講』
濃茶の点て方
いよいよ点て方。
茶碗をお湯で温めて、水気はきっちり拭き取ります。茶筅も穂先をお湯に浸してなじませておきます。
お茶碗に分量の茶粉を入れて、もし山になるようなら、真ん中の小高い部分をすこしならします。お湯は2回に分けて注ぎます。
1回目は少なめの湯を茶粉にかるく回るように注いで、茶筅で全体をなじませます。押してダマにならないようにする感じ。お湯になじんだらそれをおなじ方向にゆっくりと練って行きます。良い香りがして 表面がツヤツヤとしてきたら、2回目の湯を入れて適当な濃さに調整して出来上がりです。ゆっくり作業しているとあっという間に冷めてしまうので注意です。
何度も練習しておいしい一服が点てられるようになるといいですね!
わたしも練習しよっと