1000年前のラブレターを見ました。古今和歌集高野切。

茶道
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こんにちは!inokomochiブログです。

長雨、気温の低い日の続く横浜です。暑中見舞を書いても良い時期なんだけど…、うーん、気分が乗りません(˘ω˘ )

そんな三連休の最終日、横浜美術館へやってきました。お目当は

【原三溪の美術伝説の大コレクション】

です。

キャッチコピーは、『幻の至宝、横浜に里帰り』???

横浜にいるけど、お茶道もかじっているけど、実は原三溪が何者かわかっていません( ˙-˙ )。本牧に三溪園あるけど一体なに?

な状態です。三溪はお茶人というのできっとキレイなお茶碗が見れるんだろうと思いましてのんきに出かけたわけです。

オーディオガイドを借りて早速会場内へ。こぼれ話を聴けることもあるしそもそも解説あるとわかりやすいからね!

生糸業で財を成した実業家で、本人も書画を書く芸術家。そのコレクションを一堂に集めた展覧会だから、『里帰り』なのね^_^。展示は全体に渋かったです。そしていちばん心に残ったのは、古今和歌集高野切(o^^o)❤️

しかも断簡ではなくて巻物でした〜!!

古今和歌集は紀貫之編集長が醍醐天皇に依頼されて、平安時代西暦905年頃に編さんした日本初の和歌集。その後、字のうまい人がその写しを書いていたのだそう。高野切(こうやぎれ)はその内のひとつで、1049年頃完成で現存する最古の古今和歌集なんだとか。高野切は三人の字が上手い人が手分けして書かれており展覧会で見たのは5巻目、第二種。二人目の字。長いガラスケースに1.5メートルくらいは広げてあったでしょうか。

高野切はその一部が切りとられてお軸になるもの、、、くらいの認識しかなかったわたし。

断簡でなくて巻物?本物??1000年前の???

( ゚д゚)ええっ!!!

1000年のあいだ、どうやって完璧に存在したの??

補修もされたのでしょうけども、紙も墨も完璧に美しく残っていました。薄暗いライトでも漉き込まれた金の粒がキラキラと繊細に光る料紙。墨の濃淡も美しく、リズムよくならぶ仮名。バランスが気持ち良く書かれた和歌と読み人のお名前(たぶん笑)。

もう、展示ケースから離れられません。

綺麗。本当に美しい。

何がそう思うのか、、字の並び方なのかしら。思い出すだけでもグッときます。さらに連綿が少なくわたしでも読める場所が多い。これも嬉しかった❤️

こんな字が書けるようになりたかったわ、と思いつつ帰宅後インターネットを巡っていたら高野切は今でも習字のお手本になっていることがわかりました。

2年程前、習字教室にチャレンジしてみたけど自分の名前の練習だけで飽きてしまい、自分には筆はもう無理、と習うのをヤメタ経緯がありました。筆、上手く操れないから嫌いだけど、いつか高野切のような字が書けるようになれたらいいな。

展覧会では他にも狩野永徳とか雪舟とか凄いもの盛りだくさんです。原三溪本人も見たことない位の規模だそうで(笑)。

それが吹っ飛ぶくらい、高野切は印象深かったです。展示替えがあるそうですが、もう一回見たい。

併設カフェの特別メニューのパフェです。御銘は、忘れました(笑)
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